補給中のロシア海軍艦艇から燃料流出、アイルランド沖
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【2月18日 AFP】アイルランドの沿岸警備隊は17日、アイルランド南方の北大西洋(North Atlantic)で前週末に発生したロシア海軍艦艇によるとみられる石油流出事故について、当初報告の3倍以上の規模で石油が流出している恐れがあると発表した。
欧州海運安全機関(European Maritime Safety Agency、EMSA)は14日、人工衛星からの観測でこの流出を発見し、アイルランド政府に通報した。
駐アイルランドロシア大使館付きのロシア海軍武官は16日、同海軍の空母と補給船が海上で燃料補給を実施していたことを認め、内部調査中であることを明らかにするとともに、ロシア側の空中調査で石油の流出量は約300トンだとしていた。
その後アイルランドが航空機と艦艇を現場海域に送って調査したところ、流出した石油の量は最大で1000トンと推定され、汚染範囲はアイルランド南岸沖48-64キロの範囲に広がっていることが分かった。また、事故を起こしたロシア空母と補給船の周囲の縦4.5キロ、横5キロの範囲に油が浮いているのを確認したという。アイルランド沿岸警備隊は、事故に関与した艦艇はいずれも原子力船ではないとしている。
アイルランド運輸省によれば、潮の流れや風で流出した石油が拡散し、汚染範囲がアイルランドおよび英国西部ウェールズ(Wales)沿岸にまで拡大する恐れがあるという。
これに対し、ロシア国防省のニコライ・マカロフ(Nikolai Makarov)次官は、現場海域で複数のロシア軍艦が燃料補給作業を実施していたことは認めたが、大規模な石油流出の事実は否定している。(c)AFP/Andrew Bushe
欧州海運安全機関(European Maritime Safety Agency、EMSA)は14日、人工衛星からの観測でこの流出を発見し、アイルランド政府に通報した。
駐アイルランドロシア大使館付きのロシア海軍武官は16日、同海軍の空母と補給船が海上で燃料補給を実施していたことを認め、内部調査中であることを明らかにするとともに、ロシア側の空中調査で石油の流出量は約300トンだとしていた。
その後アイルランドが航空機と艦艇を現場海域に送って調査したところ、流出した石油の量は最大で1000トンと推定され、汚染範囲はアイルランド南岸沖48-64キロの範囲に広がっていることが分かった。また、事故を起こしたロシア空母と補給船の周囲の縦4.5キロ、横5キロの範囲に油が浮いているのを確認したという。アイルランド沿岸警備隊は、事故に関与した艦艇はいずれも原子力船ではないとしている。
アイルランド運輸省によれば、潮の流れや風で流出した石油が拡散し、汚染範囲がアイルランドおよび英国西部ウェールズ(Wales)沿岸にまで拡大する恐れがあるという。
これに対し、ロシア国防省のニコライ・マカロフ(Nikolai Makarov)次官は、現場海域で複数のロシア軍艦が燃料補給作業を実施していたことは認めたが、大規模な石油流出の事実は否定している。(c)AFP/Andrew Bushe