【2月9日 AFP】中国当局は8日、過去数十年で最悪の状況となっている干ばつ対策として、人工的に雨を発生させるため、数千発の降雨砲弾などを上空に発射したと発表した。

 中国気象局(China Meteorological Administration)の発表によると、気象管理当局は7日、雲の発生を化学的に促す降雨剤を仕込んだ砲弾2392発とロケット弾409発を、中国北部一帯で打ち上げる作戦を実施した。国営新華社(Xinhua)通信によるとこの後、河北(Hebei)省では約5ミリの降水量がみられた。

 北部に加え中部から南西部の穀倉地帯も襲っている干ばつについて、温家宝(Wen Jiabao)中国首相は8日、経済危機ですでに苦境に陥っている人びとへの食糧供給がさらに悪化すると懸念を表明した。(c)AFP