【1月28日 AFP】コンゴ(旧ザイール)東部のヴィルンガ国立公園(Virunga National Park)では、政府軍と反政府勢力の戦闘が続いているにもかかわらず、マウンテンゴリラの生息数が増加していることが、27日に発表された調査結果で明らかになった。

 生息数の調査は、16か月前に同公園のゴリラ専門家であるレンジャーたちが反政府勢力によって追放されて以来初めて行われたもので、それによると、人間に慣れているゴリラの亜母集団が72頭から81頭に増加していたという。

 人間に慣れたゴリラは、人間を恐れることがないため殺害される危険性が最も高いという。また、ゴリラの生息地周辺には、食用の動物を捕獲するためのわながあちこちに仕掛けられているという。

 ゴリラの様子を監視するレンジャーがいない状態が15か月間にわたって続いたが、前年12月、先日ルワンダ軍に拘束されたローラン・ヌクンダ(Laurent Nkunda)司令官が率いる反政府勢力「人民防衛国民会議(National Congress for the Defence of the PeopleCNDP)」が、監視を再開するためにミケノ火山(Mount Mikeno)中腹のゴリラの生息地域へレンジャーが立ち入ることを許可した。

 同公園内のマウンテンゴリラの総数について、専門家らは400頭を切る目前だとみている。

 一方、別のマウンテンゴリラ生息地では、懸念すべき調査結果が発表されている。

 ウガンダのブウィンディ原生国立公園(Bwindi Impenetrable Forest National Park)で行われた最新の調査では、当初の予測の336頭よりも10%も少ない302頭しか生息していないことが明らかになった。(c)AFP