【12月29日 AFP】九州、四国、中部の電力会社が、フランスに再処理委託したプルサーマル用のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の海上輸送を、早ければ2009年4月の日本到着をめどに再開すると、共同通信(Kyodo News)が29日報じた。情報源は明らかにしていない。

 輸送ルートには、アフリカ大陸南端の喜望峰(Cape of Good Hope)を回るルート、南米南端のホーン岬(Cape Horn)を回るルート、中米のパナマ運河(Panama Canal)を通るルートがあり、輸送には約2か月を要する。テロに備え、輸送船は武装するという。

 日本は電力の約3割を原子力発電に依存することから、使用済み核燃料の再処理工場を青森県六ヶ所村に建設したが、相次ぐトラブルや住民の反対にあい、本稼働は遅れている。(c)AFP