欧州委員会、類人猿使った動物実験を禁止する法案を提出
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【11月7日 AFP】欧州連合(EU)の欧州委員会(European Commission)は5日、加盟国で行われる科学実験での類人猿の使用禁止と、研究およびテストでの動物使用の制限を求める法案を提出した。
同委員会のスタブロス・ディマス(Stavros Dimas)委員(環境担当)は声明で、「動物実験に代わる方法の開発に注力すべきだが、代替手段がなく動物実験行なう場合でも動物の処遇は改善されなければならない」と訴えた。
この法案では、類人猿を実験に使用できるのは、類人猿の絶滅防止に役立つような研究、また人間の生命を脅かす流行病の阻止につながる研究に限るとしている。
欧州委員会によれば、EU域内では過去9年間、類人猿を使った実験は行われていないが、EU全体で年間1200万匹の類人猿以外の動物が実験に使われている。
同委員会は、安全性にかかわる研究や試験で動物実験の全面禁止は不可能だとする一方、動物実験には動物が受ける苦しみを正当化できるだけの成果が見込めることが必要だとしている。
また、法案では実験動物が適切に管理されているか、継続的に監視することを定めている。(c)AFP
同委員会のスタブロス・ディマス(Stavros Dimas)委員(環境担当)は声明で、「動物実験に代わる方法の開発に注力すべきだが、代替手段がなく動物実験行なう場合でも動物の処遇は改善されなければならない」と訴えた。
この法案では、類人猿を実験に使用できるのは、類人猿の絶滅防止に役立つような研究、また人間の生命を脅かす流行病の阻止につながる研究に限るとしている。
欧州委員会によれば、EU域内では過去9年間、類人猿を使った実験は行われていないが、EU全体で年間1200万匹の類人猿以外の動物が実験に使われている。
同委員会は、安全性にかかわる研究や試験で動物実験の全面禁止は不可能だとする一方、動物実験には動物が受ける苦しみを正当化できるだけの成果が見込めることが必要だとしている。
また、法案では実験動物が適切に管理されているか、継続的に監視することを定めている。(c)AFP