中国・雲南省の絶景湖、工業廃水でヒ素汚染
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【10月23日 AFP】観光客にも人気の高い中国・雲南(Yunnan)省の湖「陽宗海(Yangzonghai)」が、工業排水によりヒ素などの化学物質で汚染されていることが分かり、周辺2万6000世帯への浄水供給が停止される事態に発展している。中国国営メディアが23日、報じた。
新華(Xinhua)社通信によると、これらの世帯には他の水源から浄水供給が開始されたが、浄水の行き渡らない200世帯は、依然としてボトル入り飲料水に頼る生活を強いられている。浄化には約3年の期間と数十億元(約数百億円)の費用がかかるという。
中国新聞社(China News Service)は、地元高官ら少なくとも18人が水質汚染の責任で解雇処分となったと伝えた。新華社によると、汚染源とみられる雲南澄江錦業工貿有限公司(Jinye Industry and Trade)の化学工場の幹部3人が身柄を拘束され、刑事責任を問われる可能性もあるという。
地下水源を持つ「陽宗海」は、雲南でも有数の絶景地として省都の昆明(Kunming)近郊住民らの間で人気の高いリゾート地で、多様な生物の生息地としても知られる。
中国では30年近くも経済発展を野放図に容認してきた結果、昆明近郊にある中国最大の淡水湖、タイ池 (Dianchi)を初めとして、各地で湖や河川で水質汚染が進み、大気汚染も世界でも最悪水準となるなど、深刻な環境問題を抱えている。(c)AFP
新華(Xinhua)社通信によると、これらの世帯には他の水源から浄水供給が開始されたが、浄水の行き渡らない200世帯は、依然としてボトル入り飲料水に頼る生活を強いられている。浄化には約3年の期間と数十億元(約数百億円)の費用がかかるという。
中国新聞社(China News Service)は、地元高官ら少なくとも18人が水質汚染の責任で解雇処分となったと伝えた。新華社によると、汚染源とみられる雲南澄江錦業工貿有限公司(Jinye Industry and Trade)の化学工場の幹部3人が身柄を拘束され、刑事責任を問われる可能性もあるという。
地下水源を持つ「陽宗海」は、雲南でも有数の絶景地として省都の昆明(Kunming)近郊住民らの間で人気の高いリゾート地で、多様な生物の生息地としても知られる。
中国では30年近くも経済発展を野放図に容認してきた結果、昆明近郊にある中国最大の淡水湖、タイ池 (Dianchi)を初めとして、各地で湖や河川で水質汚染が進み、大気汚染も世界でも最悪水準となるなど、深刻な環境問題を抱えている。(c)AFP