【9月9日 AFP】気候変動による氷河の融解で、約5000年前の人間が使用していた遺物が続々発見されている。

 スイスアルプス西部にあるシュニデヨッホ(Schnidejoch)氷河(標高2756メートル)の山道では、これまでに新石器時代、青銅器時代、鉄器時代からローマ時代、そして中世までの遺物300点が発見されており、専門家にとっては当時の人々の生活の解明の手掛かりとなっている。

 発見された遺物からは、約5000年前の新石器時代は現在と気候が似ており、当時の人間は動物の毛皮で作ったズボンや靴を履いて弓矢で武装しスイスアルプスを歩いていたことが推測される。スイス南部シオン(Sion)から中部のベルン(Bern)に向かう際にシュニデヨッホを通ったか、山の上まで狩りに来た可能性があるという。(c)AFP