【9月5日 AFP】台湾最大の動物園、台北(Taipei)市立木柵動物園(Mucha Zoo)は3日、中国から贈られる2頭のパンダの受け入れを、早ければ11月にも行いたいとの意向を示した。木柵動物園は前月、パンダの受け入れ先として選ばれ、現在は輸入許可証の発行を待っている。パンダが寄贈されることで、台北市を訪れる観光客の大幅な増加が期待されている。

 中国からの台湾へのパンダ寄贈の背景には、今年3月に行われた台湾総統選で中国との関係強化を訴える馬英九(Ma Ying-jeou)総統が当選したことで、中国との関係改善が急速に進んだことが挙げられる。陳水扁(Chen Shui-bian)前総統は、中国はいわゆる「パンダ外交」で台湾の人びとの機嫌をとろうとしていると主張し、在任中はパンダの受け入れを拒否していた。

 中国からパンダを借り受けた場合、通常は巨額のレンタル料を支払わなければいけないが、中国政府は、台湾には無償で提供することを明らかにしている。(c)AFP