近衛兵のクマ毛皮帽子の代用品、英国防省と動物愛護団体が協議へ
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【9月1日 AFP】英国防当局は2日、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)の近衛兵がかぶっていることで有名なクマの毛皮を使用した帽子の代用品について、国際動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会(People for the Ethical Treatment of Animals、PETA)」と協議を行う。英国防省報道官が明らかにした。
PETAは以前から、国防省とフェイクファーを用いた代用品について協議を行ってきたが、国防省側は試作品に納得していなかった。今回、PETAは新たな形状の帽子を製作。デザインも伝統的な帽子に劣らず有名になるはずだと主張している。
PETAによると、PETAの活動家がバッキンガム宮殿を訪れた複数の観光客に話を聞いたところ、帽子にカナダ産のクロクマの毛皮が使われていることをほとんどが知らなかったという。
PETA関係者は「ほとんどの人が、フェイクファーを使っていると思っており、それが本物のクマの毛皮で、1つの帽子を作るのに1頭分の毛皮が必要だということを知ってがく然としていた」と語った。
さらに「英国では、毛皮動物の飼育は違法だが、われわれは他国に税金を払ってそれをやらせている。われわれは自らを近代国家だと思っているが、女王を守る近衛兵は頭に死んだクマを載せて歩き回っているんだ」と強調した。
近衛兵の帽子は、毎年50-100個の新品が必要だという。英国防省は過去5年間で、この帽子のために32万1000ポンド(約6300万円)以上を支出している。(c)AFP
PETAは以前から、国防省とフェイクファーを用いた代用品について協議を行ってきたが、国防省側は試作品に納得していなかった。今回、PETAは新たな形状の帽子を製作。デザインも伝統的な帽子に劣らず有名になるはずだと主張している。
PETAによると、PETAの活動家がバッキンガム宮殿を訪れた複数の観光客に話を聞いたところ、帽子にカナダ産のクロクマの毛皮が使われていることをほとんどが知らなかったという。
PETA関係者は「ほとんどの人が、フェイクファーを使っていると思っており、それが本物のクマの毛皮で、1つの帽子を作るのに1頭分の毛皮が必要だということを知ってがく然としていた」と語った。
さらに「英国では、毛皮動物の飼育は違法だが、われわれは他国に税金を払ってそれをやらせている。われわれは自らを近代国家だと思っているが、女王を守る近衛兵は頭に死んだクマを載せて歩き回っているんだ」と強調した。
近衛兵の帽子は、毎年50-100個の新品が必要だという。英国防省は過去5年間で、この帽子のために32万1000ポンド(約6300万円)以上を支出している。(c)AFP