【7月22日 AFP】環境NGOのパタゴニア自然財団(Patagonia Natural FoundationFPN)は20日、アルゼンチン中部沖で重油にまみれていたペンギン20羽あまりを保護したことを明らかにした。このうち2羽は死亡し、4羽が重体だという。

 同財団が保護したのはマゼラン・ペンギンで、従来の生息地からかなり離れたバルデス半島(Valdes Peninsula)沖で保護され、栄養不良や脱水症状を起こしていたという。ペンギンが重油に汚染された原因については、明らかになっていない。

 同財団のカーラ・ポレスキ(Carla Poleschi)氏は、まずペンギンの体に付着した重油を完全に洗い流し、十分に食料を与えて健康を取り戻させることが重要だと語った。十分に健康が回復すれば、40日以内にも大西洋に帰すという。

 約3万6000ヘクタールのバルデス半島一帯は、クジラやセイウチなどが生息する自然の宝庫として知られ、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界自然遺産に登録されている。(c)AFP