【6月15日 AFP】スペイン北部アラゴン(Aragon)自治州の州都サラゴサ(Zaragoza)で13日、「水と持続可能な開発」をテーマとする「2008年サラゴサ国際博覧会(Expo Zaragoza 2008)」が開幕した。650万人の来場を見込むとともに、21世紀最大の環境問題の1つである「水」に対する世界の注目を集めたいとしている。

 開会式で国王のフアン・カルロス(Juan Carlos)1世は、サラゴサ万博の目的は「人類と地球にとって水は貴重な資源だという意識を啓発すること」だと語った。

 ソフィア王妃(Queen Sofia)をはじめとする王族のほか、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ(Jose Luis Rodriguez Zapatero)首相などの政府当局者も開会式に出席。3か月にわたる万博が幕を開けた。

 会場はサラゴサのエブロ(Ebro)川沿いにあるが、前月の大雨と洪水でエブロ川の水上に設置した氷山型の舞台で予定されていた演技は中止となった。

 14日から一般公開となり、人々は25ヘクタールの会場に設置された102か国・140のパビリオンを訪れることができる。イラク出身の建築家ザハ・ハディド(Zaha Hadid)氏が設計した新しい橋には水族館や博物館も作られた。

 主催者側は万博を、来場者が世界中の水や水不足問題を考える機会にしたいとしている。会期は6月14日から9月14日までで、入場料は35ユーロ(約5800円)。(c)AFP/Virginie Grognou