【5月20日 AFP】世界最大の自然保護機関「国際自然保護連合(International Union for Conservation of NatureIUCN)」は19日、絶滅の危機に瀕する鳥類が増加している主な原因は気候変動にあると警告する報告書を発表した。

 この報告書はドイツのボン(Bonn)で開かれている「生物多様性条約第9回締約国会議」にあわせて発表された。このなかでIUCNは、野鳥の生息地を長期間におよぶ干ばつや激しい気象災害が襲い、危機に追い打ちをかけているとしている。

 絶滅のおそれの高い生物種を指定するIUCNの「レッドリスト」の最新版では、南米ガラパゴス諸島(Galapagos Islands)のチャールズマネシツグミ(Nesomimus trifasciatus)など8種が新たに「レッドリスト」に加えられた。レッドリストに掲載された1226種のうち190種が「極めて絶滅の危険が高い」とされている。

 24種が個体数の激減や生息地の減少などの理由で、絶滅の危険度が引き上げられた。状況の改善がみられたのは2種だけだった。(c)AFP