【4月17日 AFP】オーストラリア五輪委員会(Australian Olympic CommitteeAOC)は16日、北京五輪に参加予定の選手に対し、ぜんそくの検査を行うことを明らかにした。大気汚染による選手のパフォーマンス低下を最小限にとどめることと、健康に影響を受ける恐れのある選手を特定することが目的。

 オーストラリアは500人の選手団を北京に送り込む予定だが、北京は世界でも大気汚染が最も深刻な都市の1つで、選手や関係者から不安の声が上がっている。

 国際五輪委員会(International Olympic CommitteeIOC)は前月、汚染が深刻な場合に競技の延期を勧告する特別パネルを立ち上げる方針を示した。また、エチオピアの男子マラソン世界記録保持者ハイレ・ゲブレセラシェ(Haile Gebrselassie)選手は前月、北京の大気汚染が健康に与える影響を理由に、北京五輪のマラソン競技に出場しないと発表している。

 中国側は大気環境改善のために、工場操業や土木作業の停止、自動車の通行規制といった措置の実施を発表している。(c)AFP