【4月1日 AFP】オーストラリア首都特別地域(Australian Capital Territory)の軍保有地で大量繁殖したカンガルー数百頭が、計画されていた安楽死を逃れ、別の場所への「引越し」により命が救われる見込みとなった。

 問題の土地を保有するオーストラリア国防省は31日、計画を中止し、カンガルーたちを別の土地へ移動させる試みを承認するよう首都特別地域政府に要請したと発表した。移動計画の詳細については明らかにされていない。

 世論の非難の高まりによって死をまぬかれたのは、海軍が使用していた土地で繁殖した400頭のオオカンガルー。首都特別地域政府は以前、州外への移動案が申請された際、「移動は残酷」として却下し、草原とほかの生物の保護のために、早急にカンガルーを処理すべきだと突き返していた。(c)AFP