【3月15日 AFP】南極海で日本が行っている調査捕鯨で、環境保護団体の妨害のため、本年度の捕獲頭数が計画の半数強程度にとどまる見通しとなった。

 時事通信(Jiji Press)と共同通信(Kyodo News)が水産庁関係者の話として14日夜に伝えた。

 米国の環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)」は、国際的な非難を浴びながらも度重なり日本の調査捕鯨を妨害してきた。同団体は500頭のクジラを捕鯨から救ったと述べている。水産庁は同団体の主張に対する見解を明らかにしていない。

 日本は当初ミンククジラ850頭およびナガスクジラ50頭の捕獲を計画していた。本年度初めて計画したザトウクジラ50頭の捕獲については、国際社会の意見を受け入れて見送った。

 時事通信は捕獲頭数が合計400頭超、共同通信は500頭から600頭になる見込みと報じている。(c)AFP