【1月19日 AFP】米環境保護団体「シー・シェパード（Sea Shepherd）」は19日、南極海で調査捕鯨活動中の第2勇新丸(Yushin Maru No 2）を「悪臭弾」で攻撃したと述べた。同船に侵入して日本側に拘束された活動家2人が解放されて、わずか1時間後のことだった。捕鯨活動への抗議だとしている。

　シー・シェパードの船舶スティーブ・アーウィン号（Steve Irwin）のポール・ワトソン（Paul Watson）船長は、日本側が2人の身柄をオーストラリア税関の監視船に引き渡した18日に抗議活動を再開したと述べ、「我々の仲間が解放されて1時間後には、第2勇新丸の追尾を始め、悪臭弾を投げつけた。これで、あの船の甲板では2日間、作業できなくなるだろう」としている。

　ワトソン船長によると、悪臭弾の成分は腐敗臭を持つ油状の液体、酪酸（butyric acid）。小型ボートで近づき、第2勇新丸に投げ入れたという。(c)AFP