米カリフォルニアで海軍ソナーの使用制限判決、環境保護団体が勝利
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【1月4日 AFP】米カリフォルニア(California)州の裁判所は3日、海軍による海洋ソナーの使用を制限する判決を下した。
環境保護団体NRDC(National Resources Defense Council)が米海軍に対し海洋ソナーの使用禁止を求めていたこの裁判では8月、サンフランシスコ(San Francisco)の連邦控訴裁判所が、同地方裁判所での「ソナーの使用を禁止する」との1審判決を「行き過ぎ」として覆す判断を示していた。
今回の判決では海軍に対し、海洋ほ乳動物が2200ヤード(約2000メートル)以内にいる場合に中周波アクティブソナーを使用しないこと、および同じ海域内でいかなる海洋生物にも被害を与えぬよう事前に1時間にわたる監視を実施することの2点を義務づけた。
ただし、海岸から20キロ以内の海域でのソナーの使用は可とし、原告の「40キロ以内」との要求は退けた。
NRDCは2005年から、海軍による海洋ソナーの使用が原因で絶滅危惧(きぐ)種のクジラが方向感覚を失い、浜辺に打ち上げられるケースがあとを立たないとしてソナーの使用禁止を訴えてきた。
NRDCは判決を「勝利」としたが、海軍側は判決内容を検討したいとしている。(c)AFP
環境保護団体NRDC(National Resources Defense Council)が米海軍に対し海洋ソナーの使用禁止を求めていたこの裁判では8月、サンフランシスコ(San Francisco)の連邦控訴裁判所が、同地方裁判所での「ソナーの使用を禁止する」との1審判決を「行き過ぎ」として覆す判断を示していた。
今回の判決では海軍に対し、海洋ほ乳動物が2200ヤード(約2000メートル)以内にいる場合に中周波アクティブソナーを使用しないこと、および同じ海域内でいかなる海洋生物にも被害を与えぬよう事前に1時間にわたる監視を実施することの2点を義務づけた。
ただし、海岸から20キロ以内の海域でのソナーの使用は可とし、原告の「40キロ以内」との要求は退けた。
NRDCは2005年から、海軍による海洋ソナーの使用が原因で絶滅危惧(きぐ)種のクジラが方向感覚を失い、浜辺に打ち上げられるケースがあとを立たないとしてソナーの使用禁止を訴えてきた。
NRDCは判決を「勝利」としたが、海軍側は判決内容を検討したいとしている。(c)AFP