地球最速のエコボート、世界周航最速記録に挑戦へ
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【12月19日 AFP】(一部更新)“地球最速のエコボート”と称される「アースレース(Earthrace)」が、バイオディーゼル100%、炭素排出量ゼロでの世界周航最速新記録に挑む。ニュージーランド人のPete Bethune船長が18日、ロンドン(London)での記者会見で明らかにした。
全長24メートルの同船は、2008年3月1日にスペインのバレンシア(Valencia)を出航。大西洋、太平洋、インド洋を横断し、パナマ・スエズ両運河を通過するなど、合計2万4000カイリ(約4万4000キロ)以上を走る予定。
これまでの世界周航最速記録は、Cable & Wireless Adventurer号が1998年に打ち立てた、74日と20時間58分。Bethune船長は、新記録を達成して「バイオディーゼルが石油ディーゼルに十分変わりうる燃料であることを世界中に示したい」と語った。
この船が「環境に優しい」のは、まず炭素が一切排出されない点にある。塗装も無毒性。燃料としてバイオディーゼルを16万5000リットル使用するが、Bethune船長と2人の志願者から吸引した脂肪約10リットルも燃料として使用される。ちなみに、この10リットルだけで15キロの航行が可能という。
「西欧の政治家たちは、石油産業へのひいきをやめる準備をした方がいい。その代わりバイオ燃料産業を支持し、バイオ燃料の持続可能性を確固たるものにしなければならない」と船長は語っている。
船は、ニュージーランドのオークランド(Auckland)で、14か月をかけて建造された。建造費用は約300万ドル(約3億4000万円)で、一部、Bethune船長が自宅と所持品を売って得たお金でまかなわれた。(c)AFP
全長24メートルの同船は、2008年3月1日にスペインのバレンシア(Valencia)を出航。大西洋、太平洋、インド洋を横断し、パナマ・スエズ両運河を通過するなど、合計2万4000カイリ(約4万4000キロ)以上を走る予定。
これまでの世界周航最速記録は、Cable & Wireless Adventurer号が1998年に打ち立てた、74日と20時間58分。Bethune船長は、新記録を達成して「バイオディーゼルが石油ディーゼルに十分変わりうる燃料であることを世界中に示したい」と語った。
この船が「環境に優しい」のは、まず炭素が一切排出されない点にある。塗装も無毒性。燃料としてバイオディーゼルを16万5000リットル使用するが、Bethune船長と2人の志願者から吸引した脂肪約10リットルも燃料として使用される。ちなみに、この10リットルだけで15キロの航行が可能という。
「西欧の政治家たちは、石油産業へのひいきをやめる準備をした方がいい。その代わりバイオ燃料産業を支持し、バイオ燃料の持続可能性を確固たるものにしなければならない」と船長は語っている。
船は、ニュージーランドのオークランド(Auckland)で、14か月をかけて建造された。建造費用は約300万ドル(約3億4000万円)で、一部、Bethune船長が自宅と所持品を売って得たお金でまかなわれた。(c)AFP