独SPD、アウトバーンに制限速度の設置要求 環境問題を視野に
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【10月28日 AFP】ドイツ「大連立」政権の一翼を担う社会民主党(SPD)は27日、二酸化炭素の排出量削減に向け、これまで速度制限のなかった高速道路「アウトバーン」に制限を設けるよう求めた。 ハンブルク(Hamburg)で開催されたSPD党大会で、アウトバーンの制限速度を時速130キロにする法案が僅差の賛成多数で通過し、党指導部を驚かせた。指導部は速度制限の設置に反対していた。 アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)は、この法案を直ちに退けた。 SPDのジグマル・ガブリエル(Sigmar Gabriel)環境相は、速度制限に注目が集まることによって、本質的な部分における温室効果ガスの排出量削減への関心が薄れると主張。 一方、環境保護団体によると、制限速度を時速120キロにすると、2020年までに二酸化炭素の排出量を少なくとも4000万トン削減できる可能性があるという。また消費者保護団体は、自動車事故の70%が制限速度のないアウトバーンで発生していると指摘した。 アウトバーンでは道路工事現場付近など、特別に人が多い区域を除き速度制限がないが、政府は時速130キロ以下での走行を「推奨」している。(c)AFP