【8月4日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は3日、気候変動に関する国際会議を9月27、28日の日程でワシントンで開催すると発表した。

 ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は、日本、英国、フランス、ドイツ、ロシア、イタリア、中国、韓国、インド、インドネシア、オーストラリア、ブラジル、メキシコ、南アフリカ、カナダ、欧州委員会(European Commission)、国連(United NationsUN)に参加を呼びかけている。

 この会議では、地球温暖化に影響を及ぼす温室効果ガスの排出量削減に向けた長期目標の設定を目指す。主宰はコンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)国務長官で、気候変動対策への取り組みについて消極的だと欧州から批判を受けてきたブッシュ大統領が演説を行う。

 また、ブッシュ大統領はこの会議について「米国は他の要経済国と協調し、2009年までに合意を目指す、国連気候変動枠組条約(United Nations Framework Convention on Climate ChangeUNFCCC)に基づいた新たな枠組み作りに貢献するべく、具体的な取り組みに関して合意をめざしている」としている。

 ダナ・ペリノ(Dana Perino)大統領副報道官によると、欧州連合(European UnionEU)が域内で地球温暖化対策決定を行う中、ブッシュ大統領は、ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)英首相、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領、アンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相、ロマーノプロディ(Romano Prodi)伊首相に対して、代表団の派遣を要請している。

 また、同じく出席を要請されている欧州委員会のジョゼ・マヌエル・バローゾ(Jose Manuel Barroso)委員長は、「大統領は気候変動問題に対し強い指導力と関心を示している欧州のリーダーたち自身の出席も望んでいる」と述べている。(c)AFP