「歩くサボテン」の化石発見、節足動物の進化解明に光
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【2月24日 AFP】中国南西部で、節足動物の祖先にあたる約5億年前の未知の生物の化石が見つかったと、中国の研究チームが23日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表した。研究者らは「歩くサボテン」と呼んでおり、カニやクモなどの節足動物の進化の謎に光を当てる発見だとしている。
化石は、2006年に雲南(Yunnan)省尖山(Jianshan)で見つかった。現代の多様な生物種の祖先となる多くの生物が登場した「カンブリア爆発」と呼ばれる現象が起きた時期に生息していたものという。
体長は約6センチで、細くて柔らかいミミズのような胴体にとげ状の突起のある10組の脚が生えており、これまで知られているなかでは現在の節足動物に最も近い生物だとみられるという。この発見は、節足動物の祖先にあたる生物は胴体より先に脚が堅い外骨格で覆われたという理論を支持する。
この生物は、中国語で 「雲南」の派生語である「Dian」と「サボテンに似た形の」という意味の「cactiformis」から「Diania cactiformis」と名付けられた。(c)AFP