【7月11日 AFP】米娯楽誌「ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)」のイタリア版が選ぶ「今年の人」に、3月に就任したフランシスコ法王(Francis、76)が決まった。就任からわずか100日間で既に世界を率いる有力な指導者の1人となったとたたえている。

 簡素な白い法服姿の法王の写真を表紙に掲載した同誌は、法王の言動は「岩よりも重い」と評し、「就任後の最初の100日で、歴史に残る世界の指導者の仲間入りをした」「(法王による)改革は続く」と述べている。

 同誌はまた、英ミュージシャンのエルトン・ジョン(Elton John)さんや伊オペラ歌手のアンドレア・ボチェッリ(Andrea Bocelli)さんなど、世界の著名人5人にインタビューし、法王の印象を聞いている。

 エルトン・ジョンさんは「虚栄の時代において、法王の謙虚さは奇跡」とたたえた。そのうえで、同性愛者であることを公表しているジョンさんは「法王がメッセージをよりいっそう深く遠く、社会で最も顧みられない人々や心から法王の愛を必要としているコミュニティーにも届かせられるるよう願っている。例えば、同性愛の人たちに」と語った。

 一方、ボチェッリさんも「フランシスコ法王はまさに、悪魔の力に苦しめられ打ちのめされている教会への神の贈り物だ」と述べている。(c)AFP