【6月4日 AFP】2010年に喉頭がんの発症を公表した米俳優マイケル・ダグラス(Michael Douglas)さん(68)のスポークスマンは3日、がん発症の原因はオーラルセックスだったとダグラスさんが発言したとの報道を否定した。

 映画『危険な情事(Fatal Attraction)』での主演で有名なダグラスさんは、英紙ガーディアン(Guardian)とのインタビュー記事の中で、「あまり詳しくは言いたくないが、このがんはHPV(ヒトパピローマウイルス)が引き起こした。HPVは実のところ、クリニングスによって感染する」との発言が伝えられていた。

 だが、ダグラスさんのスポークスマンはAFPに対し、「マイケルは、クリニングスが自身のがんの原因だったと言ったわけではない」と述べた。「彼が記事の中でオーラルセックスに言及したのは確かで、記事の中で医師らが指摘しているように、オーラルセックスは特定の口腔がんの原因と疑われている。だが彼は、これが自分のがんの原因だとは言っていない」

 ダグラスさんは2010年、化学療法と放射線治療によってステージ4のがんを克服したと公表していた。

 オーラルセックスと喉頭がんの関連性は、スウェーデンのマルメ大学(Malmo University)歯学部による研究論文と、米医学誌「ニューイングランド医学ジャーナル(New England Journal of Medicine)」に掲載された論文の両方で示唆されている。(c)AFP