【1月7日 AFP】富裕層に対する仏政府の高率課税に反発して国外移住を希望し、先週ロシア市民権を取得した仏ベテラン俳優ジェラール・ドパルデュー(Gerard Depardieu)氏(64)が6日、新居を構える地として提案されたロシア中部モルドビア共和国の首都サランスク(Salansk)を訪れ、受け取ったばかりの露パスポートを報道陣に披露した。

 ドパルデュー氏は5日、黒海(Black Sea)沿岸のソチ(Sochi)にあるウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領の別荘で、大統領から直接パスポートを手渡された。サランスクの空港では民族衣装姿の女性たちの舞踏に歓迎され、ロシア風クレープ「ブリヌイ」がふるまわれたほか、ロシア伝統のフェルト製ブーツ「ワーレンキ」1足と、新居で飼うように2匹の子ネコも贈られたという。インタファクス通信(Interfax)によれば、ドパルデュー氏は「とても幸せだ。ここはたいへん美しい街で、人びとは情熱的だ」と述べたという。

 露メディアによるとドパルデュー氏は、モルドビア共和国にある住宅から新居を選ぶか、新築することになるもようだ。仏パリ(Paris)にある邸宅は既に5000万ユーロ(約58億円)で売りに出されていると報じられている。(c)AFP