【7月27日 AFP】先日、行方不明になったと報じられていた故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの母親が26日、姿を現した。マイケルさんの長女パリスさん(14)が同日早朝、祖母であるキャサリン(Katherine Jackson)さん(82)が戻ったことをツイッターで明らかにした。

 マイケルさんの子どもたちの養育権を持つキャサリンさんが行方不明になったことを受け、米裁判所は25日、キャサリンさんの養育権を一時停止し、マイケルさんの甥のTJ(TJ Jackson)さん(34)を子どもたちの暫定的な後見人として指名していた。

 再び公の前に姿を現したキャサリンさんは、養育権を取り戻すために闘うと明言した。米ABCテレビのインタビューでは「留守中に孫たちを連れて行かれ、ショックを受けている」と語り、現状を確かめるために戻ってきたと述べた。

 弁護士が説明していたとおり、キャサリンさんは高血圧の療養のために米アリゾナ(Arizona)州ツーソン(Tucson)のスパにいたと述べ、マイケルさんの兄弟姉妹が母親である自分を誘拐したという説を否定した。

 留守中、TJさんとスタッフらに孫たちの面倒をみてくれるよう依頼していたと説明するキャサリンさん。しかし「誰か」の指示により、調理係やベビーシッターなどのスタッフは帰されてしまったとし、「誰の仕業なのかは分からない。ただ誰にもそんな権限はないし、そんなことをするべきでもなかった」と述べた。

■うその連続

 ただ一方で、マイケルさんの長男プリンス(Prince)君(15)は、このキャサリンさんの説明に納得していないようで、キャサリンさんが戻ってきたことに喜びを表しつつも、自分の祖母が誰かにうそをつかれていると感じている様子だ。

 プリンス君は、アリゾナ滞在中のキャサリンさんとの連絡を親族らに拒まれたとツイッター上に書き込み、マイケルさんの妹ジャネット(Janet Jackson)さんに「僕たちは、おばあちゃんと話させてほしいだけだ」と要求するグループチャットの様子を写したスクリーンショットを公開した。

 当事者のキャサリンさんは、「うその連続」が家族間の争いや孫たちが連れて行かれてしまった原因だと非難し「誰が背後にいて、このようなことをしているのかは大体見当がつく」と述べている。

 アリゾナ滞在中、1週間以上も孫たちと連絡を取らなかったことについてキャサリンさんは、電話を持っていなかったことと、誰からも電話をもらいたくなかったことを理由に挙げた。(c)AFP/Leila Macor