ギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロス氏、交通事故で死去
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【1月26日 AFP】長くめい想的な作品でカンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)のパルム・ドール(Palme d'Or)賞など数々の映画賞を受賞したギリシャの映画監督テオ・アンゲロプロス(Theo Angelopoulos)さんが24日、新作映画の撮影中、交通事故に遭い死亡した。76歳だった。
アンゲロプロス監督が運ばれたアテネ(Athens)郊外の港町ピレアス(Piraeus)の病院によれば、監督は撮影中に道路を渡ろうとしてバイクにはねられ、脳出血で死亡したという。
ゆっくりとした長いショットや時に夢を見ているかのような独特のシーンが特徴的なムーディーなアートシアター系の作品を撮ることで知られるアンゲロプロス監督は、映画業界からの評価が高い。米国のマーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督も、アンゲロプロス監督を称賛している1人だ。
1980年に『アレクサンダー大王(Megalexandros)』で、ベネチア国際映画祭(Venice Film Festival)の金獅子(Golden Lion)賞を受賞すると、95年には『ユリシーズの瞳(Ulysses' Gaze)』でカンヌ国際映画祭の審査員特別賞を受賞、98年には『永遠と一日(Eternity and a Day)』で同映画祭のパルム・ドール賞を獲得した。
1935年、アテネで生まれ、子どもの頃に第二次世界大戦や40年代後半の国内の政情不安を体験。作品には侵略、ファシズム、独裁などのテーマが投影された。
ギリシャで法律を、ソルボンヌ(Sorbonne)大学では文学を学んだが、その後、パリの高等映画学院で映画を学んだ。ギリシャに戻ると、左派紙で映画批評を行った。
映画データベースIMDBによれば、長編映画デビューは1970年の『再現(Reconstruction)』。その後、20本近くの映画を撮ったが、現代のギリシャ社会を見つめ直したものが多い。(c)AFP/Isabel Malsang
アンゲロプロス監督が運ばれたアテネ(Athens)郊外の港町ピレアス(Piraeus)の病院によれば、監督は撮影中に道路を渡ろうとしてバイクにはねられ、脳出血で死亡したという。
ゆっくりとした長いショットや時に夢を見ているかのような独特のシーンが特徴的なムーディーなアートシアター系の作品を撮ることで知られるアンゲロプロス監督は、映画業界からの評価が高い。米国のマーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督も、アンゲロプロス監督を称賛している1人だ。
1980年に『アレクサンダー大王(Megalexandros)』で、ベネチア国際映画祭(Venice Film Festival)の金獅子(Golden Lion)賞を受賞すると、95年には『ユリシーズの瞳(Ulysses' Gaze)』でカンヌ国際映画祭の審査員特別賞を受賞、98年には『永遠と一日(Eternity and a Day)』で同映画祭のパルム・ドール賞を獲得した。
1935年、アテネで生まれ、子どもの頃に第二次世界大戦や40年代後半の国内の政情不安を体験。作品には侵略、ファシズム、独裁などのテーマが投影された。
ギリシャで法律を、ソルボンヌ(Sorbonne)大学では文学を学んだが、その後、パリの高等映画学院で映画を学んだ。ギリシャに戻ると、左派紙で映画批評を行った。
映画データベースIMDBによれば、長編映画デビューは1970年の『再現(Reconstruction)』。その後、20本近くの映画を撮ったが、現代のギリシャ社会を見つめ直したものが多い。(c)AFP/Isabel Malsang