【11月10日 AFP】主演映画『マネーボール(Moneyball)』のプロモーションのため来日中の米俳優ブラッド・ピット(Brad Pitt)が10日の記者会見で、東日本大震災からの復興努力を続ける日本の「不屈の精神」を称賛し、エールを送った。

 女優のアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)と6人の子どもたちを連れて、いまだに原発事故の処理が続く日本を訪れたブラッド・ピット。会見では「持てる全てを出して、自分たちの暮らし、そして他の人たちの暮らしを立て直し、取り戻そうとしている。とても尊いことで、勇気付けられる」と語った。「日本のみなさんの不屈の精神と忍耐力、危機を乗り越えての生活ぶりは、わたしたちにも国際社会にも大きな影響を与えている。そのことを称賛したい」

 さらに、国際社会は「震災による大惨事をよく承知し、悲痛に感じている。私たちの心も思いも、この悲劇に見舞われたみなさんと共にある」と述べた。

 今回、ベネット・ミラー(Bennett Miller)監督の『マネーボール』でブラッド・ピットが主演するのは、実在する米大リーグ(MLB)、オークランド・アスレチックス(Oakland Athletics)のゼネラル・マネージャー(GM)、ビリー・ビーン(Billy Beane)。統計専門家に依頼して先鋭的な選手評価システムを構築し、通常の4分の1のコストで競争力あるチームを作り上げた名物GMだ。

 野球は日本でも人気がある。9日のプレミア上映の際には、東北地方の被災地からやって来た野球少年10人にブラッド・ピットからサインボールが贈られた。(c)AFP

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