【4月7日 AFP】窓から身を乗り出して赤ん坊の息子をぶら下げている故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの等身大の人形が、ロンドン( London)東部の音楽スタジオに登場し、ファンの怒りを買っている。

 この像は、スウェーデン出身の芸術家マリア・フォン・ケーラー(Maria von Kohler)氏が制作した作品で、「聖母子」という題名がつけられている。2002年にジャクソンさんが、ドイツ・ベルリン(Berlin)のホテルのバルコニーから息子のプリンス・マイケル2世( Prince Michael II)君をぶら下げて見せ、詰めかけたファンにショックを与えた有名な事件を題材にしている。

 しかし、作品が展示されるや否や、同スタジオのウェブサイトにはファンからの怒りのコメントが次々と寄せられた。

 ある男性は、「ファンは怒っている。なぜならこれは、マイケルのファンが来る日も来る日も悩まされている、辛辣な批評や根も葉もないうわさ、タブロイド紙が書きたてる記事などと同類だからだ」とコメント。別のファンも「この『作品』は無知、虐待、思いやりの欠如を示している」と怒りをぶつけた。

 だが、スタジオの経営者は「名声とファンの崇拝について思索を深めてくれる作品だ」と述べ、像を擁護している。

■サッカースタジアムのマイケル像も波紋

 ジャクソンさんの像が波紋を呼んだのは、ここ最近では2回目だ。

 英高級百貨店ハロッズ(Harrods)の前経営者でサッカー・イングランドプレミアリーグのフラム(Fulham)のオーナー、モハメド・アルファイド(Mohammed Al Fayed)氏は、親しかったジャクソンさんの像を、チームの拠点クレイヴン・ コテージ(Craven Cottage)スタジアムに建てた。

 ところが、「おもちゃのアクションフィギュアみたいだ」との批判がサポーターから噴出し、論争の的に。アルファイド氏はとうとう「どこがおかしいんだ。気に入らないやつは地獄に行け」とキレてしまった。(c)AFP