【3月1日 AFP】自らの暴言などを理由に主演ドラマ「チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ(Two and a Half Men)」を打ち切られた俳優チャーリー・シーン(Charlie Sheen)が前週末、各メディアのインタビューを受け、製作者側を訴える意思があることや、出演料を1.5倍にして番組を続けたいと考えていることなどを語った。

 インタビューは2人のガールフレンドが付きそう中、自宅で行われた。ABCのインタビューでは、番組を打ち切ったことについてCBSと製作者側に「多額」の賠償金を要求すると語ったシーン。NBCに対しては、1話の出演料を現在の200万ドル(約1億6000万円)から3万ドル(約2億5000万円)に上げるなら番組に戻ってもいいと話した。

「番組を完成させるよ。彼らが望むなら10シーズンまでやったっていい。でも今は、精神的なストレスがあるからな。出演料は1話3万ドルにする。交渉の余地はないね」

「やつらの仕打ちを見てくれ。おれの給料は安いんだ。自分は特別じゃないなんて装うことに疲れた」

 1月、パーティーを明け方まで続けた後、腹痛で病院に運ばれ、その後リハビリ施設に入所したシーンは、薬物についても悪びれずに語り、自分は意志の力で薬物使用をやめたこと、過剰摂取など怖くなかったことを繰り返し主張した。

「死ぬなんて間抜けなやつのすることさ」

「おれは賢いからそんなことはしない。死んでしまった人には申し訳ないけどね。パーティーに行く前に、使用法を読むべきだったのさ」

 また、父親のマーティン・シーン(Martin Sheen)が心配していることについては、「おろかな人間のたわごと」だと切り捨てた。

 これらのシーンのインタビューから数時間後、シーンの広報担当者は、「長い間、チャーリー・シーンのために働いてきたし、彼のことはとても心配している。だが今は、彼の広報として効率的に働くことができないので辞任する」と発表している。

■打ち切られた主演ドラマ

 シーンはラジオ番組に出演し、「ハーパー★ボーイズ」の製作者チャック・ロリー(Chuck Lorre)氏を非難。この発言などを受け、CBSとワーナー・ブラザーズ・テレビジョン(Warner Bros. Television)は24日、番組の打ち切りを発表していた。

 シーンはその後、芸能情報サイトTMZやラジオ番組に、ロリー氏を「ペテン師」や「うじ虫」と呼び非難するコメントを出している。

 2003年に放送が開始された「ハーパー★ボーイズ」は、シーン演じる快楽主義のCM音楽作曲家が主人公のコメディーで、シーンはこの番組でエミー(Emmy)賞やゴールデン・グローブ(Golden Globes)賞にノミネートされたこともある。

 ニールセン(Nielsen)の視聴率ランキングでは、前回放送分は1450万人が視聴し5位にランクされている。(c)AFP/Michael Thurston