「殺される」?米俳優ランディ・クエイド夫妻、カナダに亡命を希望
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【10月28日 AFP】映画『ブロークバック・マウンテン(Brokeback Mountain)』『インデペンデンス・デイ(Independence Day)』などへの出演で知られる米ハリウッド俳優ランディ・クエイド(Randy Quaid、60)とその妻が、米国のセレブを標的とする殺し屋集団に命を狙われていると主張し、28日にもカナダへの亡命を申請する意向を示している。
クエイド夫妻は今月21日、カナダの太平洋沿岸バンクーバー(Vancouver)で、米裁判所が出した逮捕状に基づいて身柄を拘束された。
夫妻は、2人が「ハリウッド・スター殺し」と呼ぶ集団に殺される恐れがあると主張している。22日に行われた1回目の審問の後、妻のエヴィ・クエイド(Evi Quaid)は報道陣に対し、「ハリウッドでは商業的利益を上げるために映画スターが殺されている」「ヒース・レジャー(Heath Ledger)も殺された」などと語った。
ランディ・クエイドと『ブロークバック・マウンテン』で共演した豪俳優ヒース・レジャーは2008年、「バットマン(Batman)」シリーズの『ダークナイト(The Dark Knight)』の完成を待たずして、処方薬の過剰摂取で事故死している。
夫妻の亡命申請は、移民難民委員会が審査にあたる。しかし、カナダ国境警備隊は2人の目的は米国で訴追されるのを逃れることだと見ており、難民資格は認められず、国外退去させて米国に送還するべきだとの見解を示している。
米メディアによると、夫妻には現在、所有権のない元住居を占拠した容疑がかけられているという。
カナダでは、戦争などの問題を抱える国から出国してきた多数の申請者が難民認定を待っている状態で、クエイド夫妻のケースは解決するまで数か月、もしくは数年かかる可能性がある。(c)AFP