【10月13日 AFP】「スター・ウォーズ(Star Wars)」シリーズでレイア姫(Princess Leia)を演じた女優キャリー・フィッシャー(Carrie Fisher)さん(53)が11日、公演のため滞在中のオーストラリア・シドニー(Sydney)で、地元通信社AAPのインタビューに応じ、『スター・ウォーズ/帝国の逆襲(The Empire Strikes Back)』のセットでコカインを摂取したことがあったと認めた。

 フィッシャーさんは、自分の人生は中毒で定義付けられると語り、精神病院やリハビリ施設に入っていた時期があり、薬物の過剰摂取で緊急治療を受けたこともあるとした上で、「私たちは『帝国の逆襲』の氷の惑星のセットでコカインを摂取した」「私は別にコカインが好きだったわけではないけど、ハイになるための一つの手段に過ぎなかった」と語った。

 現在では脚本家やコメディエンヌとして活動するフィッシャーさんだが、レイア姫以上に有名になった役はない。

■共演者からの警告

   『ブルース・ブラザース(The Blues Brothers)』で共演した故ジョン・ベルーシ(John Belushi)は、1982年に薬物の過剰摂取で死亡する前、フィッシャーさんに薬物使用について注意するように言ったという。その後、フィッシャーさんは自分の行動がどれほど危険なのかを認識した。

   「私が他の人よりたくさん薬物を使い、自分で選択する余裕がなくなってきたことが徐々に分かるようになった。アルコール中毒になっていたら、今頃は死んでいるだろう。簡単に手に入るから」

■責任は自分にある

 フィッシャーさんは、女優デビー・レイノルズ(Debbie Reynolds)と歌手エディ・フィッシャー(Eddie Fisher)との間に生まれた。しかしエディさんはフィッシャーさんがわずか2歳の時に、エリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)と付き合うようになり家を出た。

 フィッシャーさんは家族がバラバラになったことも、有名人としての重圧も、薬物中毒の理由にはならないと語った。

  「常に責任は私にあった。ハリウッドのせいだというなら、みんなが薬物中毒になってるわ」(c)AFP