【9月3日 AFP】ここ数か月、入退院を繰り返している往年の米ハリウッド女優、ザ・ザ・ガボール(Zsa Zsa Gabor)さん(93)について、亡くなった場合には遺体を人体標本にしたいと夫が話していると独紙ビルト(Bild)が2日報じた。

 ガボールさんは今週初め、意識不明となっているのを夫のフレデリック・フォン・アンハルト(Frederic von Anhalt)さんが発見し、米ロサンゼルス(Los Angeles)の病院に再入院した。

 ビルトによるとアンハルトさんは、「妻はいつも、自分の美しさを永遠のものにしたいと夢見ていた。わたしは妻を、彼女の出演映画のワンシーンに合わせた姿の標本にしたい」と話した。ガボールさんの人体標本作りは、世界各地で「プラスティネーション」と呼ばれる人体標本展を開催中のドイツの解剖学者グンター・フォン・ハーゲンス(Gunther von Hagens)氏が担当し、作成時期は同氏の標本展終了後の見込みという。

 ハンガリー出身のガボールさんは、ジョン・ヒューストン(John Huston')監督映画『赤い風車(Moulin Rouge)』(1952)やオーソン・ウェルズ(Orson Welles)監督作品『黒い罠(Touch of Evil)』(1958)など数多くの映画やテレビシリーズに出演した。(c)AFP

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