【4月16日 AFP】英国のアカデミー賞受賞女優ケイト・ウィンスレット（Kate Winslet）さん（34）が、ガチョウやカモに強制的にえさを食べさせ、肝臓を肥大化させて作るフォアグラの工場を撮影した国際動物愛護団体のビデオに出演し、フォアグラ反対を訴えた。

　国際動物愛護団体「動物の倫理的扱いを求める人々の会（People for the Ethical Treatment of Animals、PETA）によるとビデオは隠し撮りされたもので、窮屈な檻（おり）に詰め込まれたガチョウやカモが、のどに差し込まれた管から強制的にえさを与えられる様子が映し出されている。

　ウィンスレットさんは、「フォアグラはレストランや店で高級食材として販売されており、フォアグラを作るために虐待され、殺されるガチョウやカモに見合うほどの高い金額をだれも支払わない」「鳥にとっては恐ろしく、苦痛に満ちた生産工程だ。鳥たちには見せかけの普通の生活さえなく、管が日に何度ものどに差し込まれることだけを知っている」と話し、「フォアグラを二度と食べないと誓い、ガチョウやカモを助ける活動に加わってください」とフォアグラをボイコットするよう訴えてビデオをしめくくった。

　PETAによると、このビデオはフォアグラ販売を阻止するため、世界各地の高級デパートに送られるという。

　ウィンスレットさんは2009年、映画『愛を読むひと（The Reader）』で米アカデミー賞主演女優賞を受賞している。(c)AFP

【関連情報】
◆ケイト・ウィンスレット&サム・メンデス夫妻が別居
◆第82回アカデミー賞：ケイト・ウィンスレットのジュエリーは「ティファニー」
◆【ケイト・ウィンスレット】過去記事一覧