【2月9日 AFP】(一部修正)米歌手マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんが昨年6月に急死した問題で、米ロサンゼルス郡検察局は8日、ジャクソンさんの専属医だったコンラッド・マーレー(Conrad Murray)医師(56)をジャクソンさんに麻酔薬などを投与した過失致死罪で訴追した。マーレー医師の予備審問も同日行われ、同医師は容疑を全面的に否定した。

 検察当局は、同日発表した訴追状のなかで、マーレー医師が「犯意はなかったが、不法な行為でマイケル・ジャクソンを死に至らせた」と主張した。

 一方、ロサンゼルスの裁判所でマーレー医師も出廷して行われた予備審問の罪状認否で、同医師の弁護人エド・チェルノフ(Ed Chernoff)氏は無罪を主張した。また、マーレー医師はパスポートの没収処分を言い渡され、保釈金は7万5000ドル(約670万円)と設定された。事実審は4月5日に予定されている。

 これまでの捜査でマーレー医師は、不眠を訴えるジャクソンさんに「繰り返し要請されたため」だとして昨年6月25日、麻酔薬プロポフォールをジャクソンさんに投与したことを認めている。同医師が有罪となれば、最高4年の禁固刑が科せられる。

 法廷にはマイケルさんの家族も出廷。裁判所の周囲にはジャクソンさんのファンが詰めかけ、マーレー医師を過失致死罪ではなく殺人罪で裁くべきだと抗議するなど騒然となった。(c)AFP/Soo Youn