【11月18日 AFP】米ニューヨーク(New York)のタイムズ・スクエア(Times Square)にあるハード・ロック・カフェ(Hard Rock Cafe)で21日、ポップ音楽に関するオークションが開催され、故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんが初めてムーンウオークを披露した際に着用した有名な白い手袋などの遺品が出品される。これに先立つ17日、出品物が展示された。

 ジュリアンズ(Julien's)が主催するこのオークションには350点が出品されるが、その中でマイケルさん関連の品は約80点。手袋のほかには、きらきら輝く靴、9歳の時に描いたチャーリー・チャップリン(Charlie Chaplin)の似顔絵、サインが入った黒いシャツ、帽子、1985年製のメルセデスベンツ(Mercedes Benz)、手書きの手紙、多種多様のおみやげなどがある。

 手袋の予想落札額は4万~6万ドル(約360万~540万円)。ジュリアンズのダレン・ジュリアン(Darren Julien)氏によると、アジアやロシアで同手袋を展示した際、多くの収集家が関心を示しており、予想落札額を上回る可能性もあるという。オークションには世界各地から参加者が集まる見通しだ。

「韓国製」の左手の手袋は、スワロフスキー(Swarovski)のクリスタルがちりばめられ、当時の購入価格は約30ドル(約2700円)だったとみられる。モータウン(Motown)の25周年を記念したコンサートでマイケルさんが着用し、有名になった。テレビ放映もされたこのコンサートで、マイケルさんは「ビリー・ジーン(Billie Jean)」を歌い、初めて世界にムーンウオークを披露した。

 ジュリアン氏は語る。 「これは、マイケルの最も歴史的なパフォーマンスとなった。初めてムーンウオークを披露したが、2日前の夜に自宅のキッチンでやったばっかりだったんだ」。(c)AFP