【9月16日 AFP】すい臓がんによる合併症のため14日に死亡した米俳優パトリック・スウェイジ(Patrick Swayze)さんに共演者らが哀悼のコメントを寄せた。

 デミ・ムーア(Demi Moore)さんは1990年の『ゴースト/ニューヨークの幻(Ghost)』で共演。スウェイジさん演じる恋人を殺され、その霊に見守られる女性を演じた。

「パトリック、あなたはとても多くの人に愛された。あなたの光は永遠にわたしたちの人生で輝き続ける」

 さらにスウェイジさん演じるサムがムーアさん演じるモリーに語った言葉を引用し、「サムはモリーに『It's amazing Molly. The love inside, you take it with you』と言っていたわね。寂しくなるわ」と語りかけた。

 この作品で、サムがその体を通してモリーに語りかける霊能者を演じ、アカデミー賞助演女優賞を獲得したウーピー・ゴールドバーグ(Whoopi Goldberg)さんも映画のせりふを引用し、スウェイジさんは「常に近くにいる(always be near)」とコメントした。

「パトリックは優しくておもしろくて、永遠に報いることのできないほどの恩がある。『ゴースト』の言葉を信じている。だから彼はいつも近くにいてくれる」

 スウェイジさんが一躍有名になったのは、さえない少女にダンスを教える先生を演じた1987年の『ダーティ・ダンシング(Dirty Dancing)』。この作品で共演した女優ジェニファー・グレイ(Jennifer Grey、49)さんはピープル(People)誌で、スウェイジさんを「優しい心を持った本物のカウボーイ」だと表現した。

「彼のことを考えると、若い頃の撮影のことを思い出す。一緒に踊って、凍えるような冷たい湖でリフトの練習をして、誰も見ないと思っていた映画を楽しく撮影した」

 さらにスウェイジさんがスタントにもおびえなかったことに言及し、「(スウェイジさんの)がんとの闘いが勇気と威厳あるものだったことはよくわかる」とコメントした。

 2001年の『ドニー・ダーコ(Donnie Darko)』で共演したドリュー・バリモア(Drew Barrymore)さんは、参加していたトロント国際映画祭(Toronto Film Festival)で訃報を聞き、ショックだと語った。

「彼に近い人たちにとってはとてもパーソナルな事だから、わたしがコメントするのは間違っていると思う。わたしは7歳の頃に彼と出会った。最高にすてきな人だった」

「『アウトサイダー(Outsiders)』やその他のすべての素晴らしい映画で、彼はわたしたちのヒーローだった。『ドニー・ダーコ』で共演できてうれしかった」

 一方、ハリウッド(Hollywood)のウォーク・オブ・フェーム(Walk of Fame)では、スウェイジさんの星に花が供えられた。(c)AFP

『ゴースト』のパトリック・スウェイジさん、死去