【8月29日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)郡検視局は28日、6月25日に急死した米人気歌手マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの死因について、6種類の薬剤の過剰投与による殺人だったと結論づける声明を正式発表した。

 これにより、麻酔薬を投与したとされるジャクソンさんの主治医だったコンラッド・マーレー(Conrad Murray)氏が訴追される可能性が強まるとみられる。

 声明によると、強力な麻酔剤プロポフォール(propofol)が引き起こした急性中毒が直接の死因とみられるが、ほかの薬物の影響もあったとされている。遺体から検出された薬物は、プロトフォールのほか、ロラゼパム(lorazepam)、ミダゾラム(midazolam)、ジアゼパム(diazepam)、リドカイン(lidocaine)、エフェドリン(ephedrine )の6種類だった。検視局は警察と検察の要請により、現時点では遺体の毒物検査に関する詳細な報告書の公開を差し控えるとしている。

 ジャクソンさんの死因をめぐっては、過去数週間にわたり様々な憶測が飛び交っていた。ジャクソンさんの遺族は検視局の発表を肯定的に受け止め、「検視局、ロサンゼルス市警、その他の司法当局の努力に対しあらためて謝意をあらわし、正義が行われる日が来るのを待っている」と述べている。(c)AFP/Rob Woollard