【7月29日 AFP】(写真追加)故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの急死に関して、ロサンゼルス市警と米麻薬取締局(US Drug Enforcement AdministrationDEA)は28日、ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)にある主治医コンラッド・マーレー(Conrad Murray)氏の自宅を家宅捜索した。

 地元テレビ局はマーレー氏の自宅前に停車した数台の警察車両の映像を報じた。

 マーレー氏の弁護士は声明を出し、捜索令状は偽名によるものを含むマイケルさんの医療記録を捜索・押収するためのものだったことを明らかにした。携帯電話やパソコンのハードディスクドライブも押収され、マーレー氏は現場で捜索に協力していたという。

 また、ラスベガスにあるマーレー氏の事務所も捜索を受けた。現場に行ったAFP記者は、事務所の出入り口には室内の捜索の様子を外から見られぬよう赤いカーテンが引かれていたと話した。

 捜査当局に近い筋からの情報によれば、書類もコンピューターに入力された記録も徹底的に捜索されたという。

 DEAと警察当局は先週、マーレー氏が勤務するテキサス(Texas)州ヒューストン(Houston)の診療所を故殺容疑で家宅捜索していた。

 CNNテレビは27日、捜査関係者の話として、マイケルさんに強力な鎮静剤プロポフォール(Propofol)を処方したのはマーレー氏だと報じた。プロポフォールはディプリバン(Diprivan)という商品名で知られている。

 芸能情報サイトTMZ.comは、マーレー氏が警察の事情聴取に対し、鎮静剤プロポフォールを点滴で投与したと話したと報じた。さらに、点滴中にマーレー氏は眠ってしまい、起きたときにはマイケルさんは死亡していたと警察は考えているとも伝えている。

 ロサンゼルスの検視当局は、マイケルさんの検死結果を今週末までに公表すると発表した。結果によっては、刑事責任が問われる可能性も大きくなるかもしれない。

 ABCテレビは28日、マイケルさんのやせ衰えた体からは、強力な鎮痛剤オキシコンチン(OxyContin)やデメロール(Demerol)などの処方薬を混ぜ合わせた危険性の高いものも見つかったと報じている。(c)AFP