【7月16日 AFP】4月に大麻を所持していたところを逮捕された、映画「ハリー・ポッター(Harry Potter)」シリーズの出演俳優ジェームズ・ウェイレット(James Waylett)容疑者(19)は16日、英ロンドン・ウェストミンスター(Westminster)の治安判事裁判所(予審裁判所)に対し、母親の家で大麻を栽培していたことを認めた。

 ウェイレット容疑者は、ハリー・ポッター・シリーズに出演し、ホグワーツ(Hogwart)魔法魔術学校の生徒でハリーを嫌ういじめっ子の1人、ビンセント・クラッブ(Vincent Crabbe)役を演じているが、事件以降、英国のマスコミはシリーズ名と英語で大麻を表す俗語「ポット」をもじり、容疑者のことを「ハリー・ポットヘッド(ハリー・マリファナ常用者)」と呼んでいる。
 
 同容疑者は4月にロンドン市内で、友人が所有する黒のアウディを運転中、通りすがりの警官グループの写真を撮影したことから制止された。その際、車内から大麻が入った袋8袋とナイフが見つかり、同乗していた20歳の友人とともに逮捕された。

 警察はその後、ロンドン北西部のキルバーン(Kilburn)にあるウェイレットの母親の家も捜索したところ、さらに栽培中の大麻10株を発見した。

 また、一緒に逮捕された友人の所持品からも3袋分の大麻を発見した。この友人はナイフと大麻11袋の所持を認めた。

 ウエストミンスター治安刑事裁判所のティモシー・ワークマン(Timothy Workman)判事は「明らかに大麻所持は重大な問題であり、ナイフの所持も同様だ」と述べた。次回の審理は次週開かれる。(c)AFP