【7月4日 AFP】米歌手マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの告別式に出席しようと、続々と米ロサンゼルス(Los Angeles)へ向かっているファンらは、会場に近づかないよう呼びかけられている。

 6月25日のジャクソンさんの急死は、世界中のファンに悲しみをもたらした。そして、ファンらの多くは、7日にロサンゼルスのステープルズセンター(Staples Center)で行われる告別式に出席しようと、同市へ向かっている。

 しかし、告別式の入場チケットは、オンラインの抽選で配布されることが決まっている。チケットを持たないファンが会場の周囲に殺到し、大混乱となるのを懸念した市当局は3日、会場一帯の広い範囲を封鎖すると発表した。

 オンライン抽選で提供される入場チケットの数は1万1000枚。また、会場そばで告別式の生中継を放映するノキア・シアター(Nokia Theater)では、6500枚のチケットが配布される。

 抽選を行うとの発表から数分と経たないうちに、ステープルズセンターのウェブサイトはダウンした。ジャクソンさんの家族の代理人によると、2時間以内に5億件のアクセス数があったという。

 会場付近に殺到する群衆を少しでも減らそうと、市当局は、ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)紙に対し、葬列を行わないと発表。また、ステープルズセンター一帯の広い範囲を封鎖し、リストバンドを身につけたチケット所持者とメディア関係者、同地区の居住者および勤務者以外は入場を許可しない方針を明らかにした。

 米国市民限定でオンライン抽選を行うとの決定に対し、早くもステープルズセンター周辺に集まっていたファンらは落胆している。集まったファンのなかには、告別式に出席するために海外から来ている人もいるという。(c)AFP/Rob Woollard