【7月2日 AFP】米人気歌手マドンナ(Madonna)の無名時代に撮影されたモノクロのヌード写真が、2日からロンドン(London)で展示される。

 写真が撮影された1979年当時、20歳だったマドンナは、ダンススクールの学費を稼ぐためにモデルの仕事をしながらスターを夢見ていた。

 報酬はわずか30ドル。現在の貨幣価値に換算すると90ドル(約9000円)だった。撮影した写真家のマーティン・シュライバー(Martin Schreiber)氏は、学校で未来のカメラマンを指導していた。

 マドンナが一躍有名になると、シュライバー氏は写真をプレイボーイ(Playboy)誌に売り、1985年に同誌に掲載された。マドンナさんのデビューシングル「エヴリバディ(Everybody)」がリリースされた3年後だった。

「マドンナはこの写真を撮るために雇われたモデルで、当時は無名だった」と、展覧会を主催するギャラリーのオーナーは語る。

「マドンナのイメージが確立される前に撮られた最後の写真のうちに入るだろう。彼女は恐らくこの頃に、自分の性的アピールを利用しようと思ったのではないだろうか」

 この展覧会はこれまでにプラハ(Prague)やアムステルダム(Amsterdam)などの諸都市を回ってきた。ロンドンで展示が始まるわずか2日後には、マドンナのワールドツアー「スティッキー&スウィート(Sticky and Sweet)」のロンドン公演が行われる。
 
 展覧会主催者は、各写真は3200ポンド(約51万円)以上でコレクターやマドンナのファンに売れるのではないかとみている。(c)AFP