【7月1日 AFP】(一部更新、写真追加)米芸能ニュースサイト「TMZ.com」は6月30日、急死した米歌手マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの自宅で、手術前に全身麻酔薬として使用される強力な薬物「プロポフォール(Propofol)」を捜査官が発見したと伝えた。

 TMZによると、プロポフォールはジャクソンさんの死後、マイケルさんが借りていた住居から発見されたという。

 この薬物は、TMZによると「極度に危険で強力」な物質で、医療関係者にしか入手することができない。情報筋は、「この薬物が、自宅で使用するために処方されることは考えられない」と語った。

■ジャクソンさん担当の看護師「薬物を要求された」

 これに先だって、ジャクソンさんを担当していた看護師のシェリリン・リー(Cherilyn Lee)さんは同日、米CNNテレビに対し、ジャクソンさんから「ディプリバン(プロポフォールの製品名)」を要求されたと語っていた。

 20年以上の看護師経験のあるリーさんは、ディプリバンの提供を拒否したという。また、リーさんは、ジャクソンさんの死の4日前、ジャクソンさんのスタッフから同じ薬物を求められたが、その際も拒否したと語った。

「わたしは、この薬は安全ではないと説明しました。ジャクソンさんは『睡眠をとりたいだけなんだ』と言うので、わたしは『もしこの薬を服用したら、2度と目覚めないかもしれませんよ』と話しました」(シェリリン・リーさん)

 CNNは、リーさんが本当にジャクソンさんの看護師だったのかどうかについて、確認がとれてないと説明している。また、リーさんはジャクソンさんの担当を3か月以上前に辞めており、前週になってジャクソンさんのスタッフから連絡を受けた理由についても、リーさんからの明確な説明は得られていない。

 ジャクソンさんの複数の友人や仕事仲間らは、ジャクソンさんがいつでも処方薬を手に入れることができる状態で、そのことがジャクソンさんの死の一因となったと述べている。(c)AFP