【6月27日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)市消防局は26日、歌手マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんが自宅で意識不明に陥った時にかかってきた緊急通報の通話記録を公表した。

 通報してきたのはジャクソンさんの側近の一人だが、身元は分かっていない。 男性は電話オペレーターに、蘇生措置を何度も試みたがうまくいっていないと述べている。通報内容によると、ジャクソンさんが倒れた時に同席していたのは主治医だけだった。警察当局は26日、主治医に事情聴取を行ったと伝えられている。

 主な通報内容は次の通り。

 男性「救助が必要な男性がいます。呼吸してません。蘇生措置を試みていますが――」

 オペレーター「年齢は?」

 男性「50歳です」

 オペレーター「意識がなく、呼吸していない?」

 男性「してないです」

 オペレーター「意識もない」

 男性「ないです」

 オペレーター「男性は床に寝かされているんですか」

 男性「ベッドの上です」

 オペレーター「床に下ろして。今から電話で蘇生措置を手伝いますから。救急隊がそちらに向かいます。誰か彼の状態を確認しましたか」

 男性「はい。主治医が一緒に」

 オペレーター「医師はそこにいるんですか?」

 男性「はい。でも何をしても反応がない。蘇生措置や他の処置にも反応していないんです」

 オペレーター「わかりました。今そちらに救急隊が向かってます。医師の指示を受けて蘇生措置が行われているなら、わたしよりも適任です。何が起きたか見ていた人は」

 男性「医師がいました。その場にいたのは医師だけでした」

 オペレーター「医師は何が起きたのか見たんですか」

 男性「どうか――」

 オペレーター「救急隊がそちらに向かっていますから。到着する前に、救急隊のために質問をしているんです」

 男性「医師が胸を押しているが、全く反応がないんです。どうか、お願いですから」

 オペレーター「あと1、2キロです。すぐ着きます」

(c)AFP