【2月27日 AFP】米俳優のダスティン・ホフマン（Dustin Hoffman）さん（71）が26日、半世紀にわたる俳優としての功績が認められ、フランス芸術文化勲章を授与された。

　フランス文化省で行われた授与式に夫人のリサ（Lisa）さんとともに出席したホフマンさんは、「非常に光栄です」と涙ながらに語った。

「フランス映画は、私の中で大きな存在。このメダルは一生大事にしたい。残念ながら、フランス語を話せるマジックは起こしてくれないけどね」

　クリスティーヌ・アルバネル（Christine Albanel）文化・通信相は、ホフマンさんを「現代の偉大な俳優の1人」と称賛した。

『クレイマー、クレイマー（Kramer vs Kramer）』、『レインマン（Rain Man）』でアカデミー賞主演男優賞を2度獲得しているホフマンさんは、フランス映画とヌーベルバーグの巨匠フランソワ・トリュフォー（Francois Truffaut）監督についての思いを語ると、再び涙を溢れさせた。

「1958年、ニューヨーク（New York）で演技を学び始めたとき、ヌーベルバーグと呼ばれているものがあることを知った。フランスの偉大な監督たちが作ったヌーベルバーグの映画を上映している小さな映画館がブロードウェー（Broadway）にあった。われわれにとって、特別な時代だった」

　さらにホフマンさんは、ヌーベルバーグが起こる前に作られた1945年の『天井桟敷の人々（Les Enfants du Paradis）』と1952年の『禁じられた遊び（Jeux Interdits）』を、「時代が過ぎても繰り返して見る作品だ」とたたえた。(c)AFP