【2月4日 AFP】『ダークナイト(The Dark Knight)』でバットマン(Batman)を演じた米俳優クリスチャン・ベイル(Christian Bale、35)が、新作『ターミネーター4(Terminator Salvation)』の撮影中に、演技の気を散らしたカメラマンを激しくののしる様子が録音され、ネット上に流出している。

 4分間にわたる激しい罵声は2日、芸能情報サイト「TMZ.com」で公開され、瞬く間に各ニュースサイトに広がった。

 この罵声は、2008年7月、ニューメキシコ(New Mexico)州での撮影中に録音された。その内容から、カメラマンのシェーン・ハールバット(Shane Hurlbut)さんがベイルの撮影中にその視界に入ってきたと思われ、ベイルは「もう一度やったら、撮影はしないぞ!」などと怒鳴っている。

 さらにベイルは、ハールバットさんの撮影機材を壊すと脅し、繰り返し出て行けと叫んでいる。

「お前の機材も壊してやろうか?壊してほしいんだろ?そうじゃなかったら、なんでおれのシーンをぶち壊すんだ?」「お前はナイスガイさ。だからといってこのセットをお前が台無しにしていいのか?おれもお前もプロじゃないのか!」

 これについて『ターミネーター4』のアシスタントディレクターでプロデューサーでもあるブルース・フランクリン(Bruce Franklin)さんは3日、芸能ニュース番組「E! News」のインタビューに答え、ベイルを擁護した。「非常に真剣なシーンで、誰かに自分のペースを乱されたら・・・。あれは、映画の中で最も感情的なシーンだったんだ。シーンの途中で撮影をストップさせなければならなかった。ベイルは自分の役に入り込むタイプだから」

 さらにフランクリンさんは、ベイルが1日中怒っていたわけではなく、あの瞬間だけでその後は平常に戻ったとも話した。

 ベイルは、感情の起伏が激しく、ひたすら役を追求することで知られている。2004年の『マシニスト(The Machinist)』に出演するため、わずか数か月で27キロの減量を行ったこともある。

 前年には、母親と姉に暴行を働いたとしてロンドン(London)で逮捕されたが、証拠不十分で不起訴処分となっている。(c)AFP


クリスチャン・ベイルの罵声が公開されているサイト(英語)