【12月9日 AFP】歌手マドンナ(Madonna)さんと映画監督で元夫のガイ・リッチー(Guy Ritchie)さんの結婚式の写真を英タブロイド紙メール・オン・サンデー(Mail on Sunday)が無断で掲載したとして、マドンナさんが500万ポンド(約6億9000万円)の損害賠償を求めていた裁判で、ロンドン(London)高等法院は8日、マドンナさんの訴えを認める判決を下した。損害賠償の金額については、2009年に決定される。

 問題の写真は、前月に離婚が成立したばかりのマドンナさんとリッチーさんが、2000年12月22日に挙げたスコットランドでの結婚式を撮影したもの。女優グウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)さんや歌手スティング(Sting)さんらも出席した、盛大な挙式だった。このとき写真撮影を担当したのは写真家のJean-Baptiste Mondinoのみで、Mondinoさんはそのときの写真を個人的なプレゼントとしてマドンナさんに贈っている。マドンナさんはそれらをアルバムに収め、米ビバリーヒルズ(Beverly Hills)の自宅で保管していた。

 マドンナさんの弁護団によると、自宅の内装を担当したインテリアデザイナーが、このアルバムの写真のうち少なくとも26枚を複写したという。そしてマドンナさんが離婚を発表した日、別人がその写真を5000ポンド(約69万円)でメール・オン・サンデーに売却。その中の11枚が、複写したものだとわからないようにサイズを縮小して、10月19日発行の同紙に掲載された。

 マドンナさんの弁護団は、挙式は完全にプライベートなものだと主張。マドンナさんはいかなる事前の通知も受けておらず、写真の価値に相当する500万ポンド以上の損害賠償を求めると訴えていた。

 マドンナさんの広報担当によれば、支払われる損害賠償金は全額、マドンナさんが設立したエイズ孤児支援の慈善団体に寄付されるという。(c)AFP