【11月14日 AFP】映画『スプラッシュ(Splash)』で人魚役を演じた米女優ダリル・ハンナ(Daryl Hannah)さんが、米環境保護団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)」が日本の調査捕鯨活動に対する抗議活動に参加する。同団体のポール・ワトソン(Paul Watson)代表が13日、発表した。

 ワトソン代表によれば、ハンナさんは11月末に同団体の抗議船「スティーブ・アーウィン(Steve Irwin)号」に乗船するという。この船名は2006年にアカエイに刺されて急死した環境保護活動家、「クロコダイル・ハンター」ことスティーブ・アーウィンさんの名前を冠したもの。スティーブ・アーウィン号は12月1日にブリスベン(Brisbane)を出港。捕鯨活動を行う日本の船舶8隻に対し抗議活動を行う予定だ。
 
 ハンナさんは最近では「キル・ビル(Kill Bill)」シリーズなどにも出演している。

 シー・シェパードは08年初頭にも南極海で日本の調査捕鯨活動を妨害しており、その際にワトソン代表は、500頭のクジラの命を守ったと主張していた。国際捕鯨委員会(International Whaling CommissionIWC)は、日本の調査捕鯨船に乗り込むなどのシー・シェパードの手法を非難したが、ワトソン代表に反省の色はない。

「南極海での抗議活動は今回で4回目。つまり日本の捕鯨は、3年間、不採算の状態だ。日本はこんなことをいつまで続けられるだろう? 損益を与え続けることが日本に捕鯨を止めさせるカギだ」と語った。

 商業捕鯨は1986年に禁止されたが、日本は調査の名目で、南半球の海洋において年間1000頭のクジラを捕獲している。(c)AFP