【9月16日 AFP】ハリウッド屈指の大物カップル、俳優ブラッド・ピット(Brad Pitt)と女優アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Joli)が、エイズ(HIV/AIDS)や結核に感染した子どもの治療施設をエチオピアの首都アディスアベバ(Addis Ababa)に建設するため、200万ドル(約2億円)を寄付した。非営利団体Global Health CommitteeGHC)が15日、発表した。
 
 この医療施設は、2人の出資により以前カンボジアに建設された同様の施設をモデルにしている。施設にはエチオピアから迎えた3歳になる養子のザハラ(Zahara)ちゃんの名前が付けられる予定。ピットは「ザハラが大人になったら、責任を持ってこの施設を運営し、使命を引き継いでほしい」と話している。

「カンボジアには結核やエイズで無駄に命を落とす人たちが大勢いるけれど、わたしたちはそうした人たちを救う活動で成功を収めてきた。エチオピアでも同様の成功を収めることが目標だ」と、ユニセフ親善大使を務めるオスカー女優のジョリーは語った。

 2人の寄付金は結核とエイズの治療、患者の苦しみを和らげる活動を実現する手助けになると、GHCの共同設立者でハーバード大学医学部(Harvard Medical School)のアン・ゴールドフィールド(Anne Goldfeld)准教授は話している。

 
 国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)によると、エチオピアのエイズ孤児は推定で約100万人いる。また、世界保健機関(World Health OrganisationWHO)によると、エチオピアは世界で7番目に結核患者が多く、推定170万人がHIVに感染している。

 ピットとジョリーは、今年生まれた双子のノックス・レオン(Knox Leon)くんとビビアン・マーシュリン(Vivienne Marcheline)ちゃん、実子で2歳のシャイロ(Shiloh)ちゃん、養子のザハラちゃん、ベトナム出身パックス(Pax)くん、カンボジア出身のマドックス(Maddox)くんら、合わせて6人の子どもを育てている。(c)AFP