【3月4日 AFP】英ロックバンド、ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)のボーカリスト、ミック・ジャガー(Mick Jagger)が、1969年に米国の暴走族グループ、ヘルズ・エンジェルズ(Hells Angels)に命を狙われていたことがわかった。英放送局BBCの電子版が4日報じた。

 同局で11日に放送されるラジオドキュメンタリー番組「The FBI at 100」で、元FBI捜査官のマーク・ヤング(Mark Young)氏が話したところによると、事の発端はローリング・ストーンズのコンサートで10代のファンが刺殺されるという事件だった。その際に警備を担当したヘルズ・エンジェルズは警備から解雇され、これが原因でジャガーとの間に確執が生じたのだという。

 ヤング氏によれば、ヘルズ・エンジェルズは解雇された報復としてジャガーを殺そうと考え、ニューヨーク(New York)のロングアイランド湾(Long Island Sound)にあるジャガー氏の自宅へボートで侵入しようと計画を練った。ところが武器を準備してボートで乗り出した時に嵐となり、ボートが転覆しそうになった。やっとのことで逃げ出し、計画は中止に。その後は再度、ジャガーの殺害計画を立てることはなかったという。

 ジャガーの広報担当者は、この報道についてコメントを拒否し、ジャガーがこの事件を知っていたかどうかは分からないと話している。(c)AFP