【2月27日 AFP】米歌手マイケル・ジャクソン(Michael Jackson、49)が所有する自宅兼大型遊戯施設「ネバーランド(Neverland)」が抵当流れとなっており、2452万5906ドル(約26億円)のローンを返済しない限り3月に競売に掛けられる見通しだという。FOXニュース(Fox News)の電子版が26日、公式文書の内容の一部として報じた。

 同誌によると、カリフォルニア州サンタバーバラ(Santa Barbara)にある広さ1000ヘクタールの敷地内の個人所有物すべてが、オークションの対象になるという。所有物には、自宅の備品や電化製品、家具のほか、遊戯施設のメリーゴーランドなどの乗り物全部が含まれる。ジャクソン氏はこのオークションの話を進めると同誌はみている。

 ジャクソン氏は2005年に幼児性的虐待の容疑で起訴され無罪になって以降、ネバーランドには居住していない。裁判以来、同氏の芸能活動を本格的に再開させようと努めてきたスポークスマンは、現時点ではコメントを出していない。

 ジャクソン氏は「子どもたちの楽園」を創るため1987年、同地に敷地を購入。本格的なチューダー調の邸宅の備わった遊園地を設立した。「ネバーランド」の名称は、『ピ-ター・パン(Peter Pan)』に登場する、子供が歳を取らない架空の島にちなんだもの。「ネバーランド」が失われた時、このポップ・スターの時代もついに終わりを告げることになるとみられている。(c)AFP